今やプロ野球ファンなら知らない人はいないという程著しい活躍を魅せてくれている大谷翔平。
そんな大谷翔平が、ピッチャーとバッターを両立し、活躍する前代未聞の「二刀流選手」となるまで。期待も不安の声浴びながらも、その大きな壁を乗り越えられた理由とはなんでしょうか。
2018年MLB新人王となった大谷翔平はどんな人生を辿ってきたのか。
MLB新人賞大谷翔平の人生の始まり
今や、MLB新人賞を受賞し、日本だけではなく、世界的名プレイヤーの仲間入りを果たした、大谷翔平。その男が、産声を上げたのは、1994年7月5日。岩手県の奥州市。
大谷翔平が初めて野球を始めたのは、小学校2年生の頃。友達から誘われたのがきっかけだそうです。
また、大谷翔平の父や兄も野球をしていたことから、キャッチボール程度は幼少期からしていましたが、友達から誘われ、実際に大谷翔平が練習に参加したら、とても面白く、楽しかったことが理由で、両親にリトルリーグに入りたいと頼み、本格的に野球人生がスタートした。
MLB新人賞大谷翔平の少年時代
MLB新人賞大谷翔平は学生時代から、周りと比べても身長も高く、群を抜いてスピードの速いボールを投げていたそうです。
また、今や有名となっているエピソードの1つですが、高校一年生のときに、プロ野球選手となるための、自身の目標シートを作っていました。
これを見ると、さすがに驚きます。シートの真ん中の8マスに鍛えたいことを記入し、それを叶えるために必要なことがそれぞれ事細かく書かれています。
MLB新人賞大谷翔平は、その自身て作った目標に向かって、地道にトレーニングをし、プロ野球選手としてだけではなく、人間性も自身の力で鍛え上げました。
今や、MLBでも甚だしい活躍を魅せるメジャーリーガーなら、天狗になってもおかしくないところが、大谷翔平は、その自身で鍛えた人間性だからこそ、誰からも愛される選手となっているのではないのでしょうか。
MLB新人賞大谷翔平に注目を浴び始めたのは高校1年生
MLB新人賞大谷翔平は、地元岩手県の野球の名門、花巻東高校に入学する。
MLB新人賞大谷翔平が入学した花巻東は2017年NPBで最多勝を獲得した菊池雄星など、有名選手を輩出している。
大谷翔平は高校一年生のときには、身長183cmもあったそうで、なんと名門校で一年生ながら4番を任される。この時、既に投手としての期待をされていた大谷翔平だが、当時の監督は高校生で成長期である大谷翔平を大事にゆっくり育て上げるため、野手としての出場を選択した。
MLB新人賞大谷翔平は、プロにいっても、メジャーへいっても活躍できずに終わってします選手が沢山いる現実の中、とてもいい監督に巡り会えたことにより、今につながっていると感じますね。
MLB新人賞大谷翔平の高校時代ピッチャーとしての活躍
MLB新人賞大谷翔平が高校時代、エースとなったのは一年生の秋。当時の三年生が引退をし、そこから一年エースとして活躍を魅せた。
MLB新人賞大谷翔平がエースとなった一年生のときの球速は、147km/h。そして、2年生の春には151km/h。この球速は、既にプロレベルと言えるでしょう。そんなボールの速さをまだ成長期真っ只中の少年が投げていたとは、ものすごいことですね!
そして、日本中を驚かせたのが高校三年生の夏の地区大会。大谷翔平は、この地区大会で、アマチュア野球史上初となる、160km/hを記録。惜しくも、夏の地区大会決勝では破れてしまい、甲子園出場とはなりませんでしたが、プロのスカウトは目を離すことはありませんでした。更に、高校生の彼をメジャーリーグ球団からも注目を浴びるほど。
MLB新人賞大谷翔平の高校生での決断①日本かメジャーかは五分五分
MLB新人賞大谷翔平は、この頃から既に、メジャーリーグ挑戦を現実的に見据えていた。そこで、国内外問わずプロ野球選手になるために必要とされるプロ野球届を提出。
そしてメジャーリーグ挑戦を表明。
大谷翔平のこの会見により、日本中の誰もが、大谷翔平はMLBに行くと思っていた。
MLB新人賞大谷翔平へ思わぬドラフト1位指名
MLB新人賞大谷翔平のメジャー挑戦表明ということで、会見4日後に行われるドラフト日本の球団は誰も大谷を指名しないと思われていた。
しかし、会見2日後、北海道日本ハムファイターズGMが大谷翔平をドラフト会議で1位指名すると公表したのだった。指名後、大谷は会見でこう話した。
大谷翔平は日ハム指名後も意思を変えることなく、メジャー挑戦を決断。日本ハムから、指名挨拶のため訪問されたが、面会せずに終わった。しかし、二度目の訪問で指名挨拶を受け、入団交渉を4度に渡り行われた。
MLB新人賞大谷翔平の人生の転機
MLB新人賞大谷翔平は日本ハムから、4度に渡り入団交渉を行われたのであったが、そこで大谷の気持ちの変化をもたらした最大の理由が、「二刀流での挑戦」である。
MLB新人賞大谷翔平は、高校の時唯一やり残したことといえば、二刀流への挑戦。それを日本ハムで可能にしてくれる。
その他にも、大谷翔平のために日本ハムからメジャー挑戦への手助けとして、様々なビジョンを用意された。高校に引き続き、プロの世界でも監督に恵まれ、入団を決意。
そして、大谷は日本ハム入団後、素晴らしい記録を打ち立てた。
MLB新人賞大谷翔平のNPB最速165km/hを記録
MLB新人賞大谷翔平は日本ハム入団後、著しい成長を魅せつけた。
投手成績 | 登板数 | 勝敗 | 防御率 |
---|---|---|---|
2013年 | 13試合 | 3勝0敗 | 4.23 |
2014年 | 24試合 | 11勝4敗 | 2.61 |
2015年 | 22試合 | 15勝5敗 | 2.24 |
2016年 | 21試合 | 10勝4敗 | 1.86 |
2017年 | 5試合 | 3勝2敗 | 3.20 |
打者成績 | 出場数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|---|
2013年 | 77試合 | .238 | 3 | 20 |
2014年 | 87試合 | .274 | 10 | 31 |
2015年 | 70試合 | .202 | 5 | 17 |
2016年 | 104試合 | .322 | 22 | 67 |
2017年 | 65試合 | .332 | 8 | 31 |
このように、大谷翔平は投手では3年連続二桁勝利、そして10勝をあげた2016年には、165km/hを記録した。
・NPBプレーオフ最速記録
・パ・リーグ最速記録
・リリーフ投手最速記録
日本ハムで、凄まじい覚醒を魅せた大谷翔平は、メジャーでも活躍できる二刀流への階段を一段一段確実に上がっていく。
MLB新人賞大谷翔平の決断②メジャーリーガー
MLB新人賞大谷翔平は、打者と投手の二刀流選手として、日本で魅せつけた。入団当初は、有名な野球解説者など、多くの野球関係者が、二刀流に対して活躍できないなど、批判や常識を見事に覆した。
そこで大谷翔平の夢は、まだまだ続く。それは、日本に続き、メジャーリーグでの二刀流挑戦。メジャーリーグに挑戦し、活躍できた選手は、イチローや松井秀喜、ダルビッシュ有など、名プレイヤーばかり。それに続き、大谷翔平は日本人初となる、二刀流でのメジャー挑戦を決意したのだ。
もちろん、日本での二刀流の時より、はるかに無謀な挑戦と言われたメジャーリーグへ。大谷翔平を獲得したいという球団は複数あったが、その中でも大谷翔平が決めた移籍先は、ロサンゼルス・エンゼルスだった。
MLB新人賞大谷翔平がロサンゼルス・エンゼルスを選んだ6つの理由
MLB新人賞大谷翔平がエンゼルスを選んだ理由は6つ挙げられるという。
2. 左打者が少ない
3. DH制であるア・リーグで打者として出場しやすい
4. 再建途中のチームで二刀流のしやすい環境
5. 大都市と比べ、ファンやマスコミなどからのプレッシャーが少ない
6. 日本食のあるスーパーやレストランがあるため生活しやすい
このことから、大谷翔平のメジャー移籍が決定的となり、メジャーリーガーという夢が叶うこととなる。
MLB新人賞大谷翔平がロサンゼルス・エンゼルスへ移籍決定
MLB新人賞大谷翔平のメジャーリーグ初出場は、2018年3月29日、開幕戦にて初スタメン。初スタメンの初打席初級初安打を放ち、華やかなデビューを飾った。
MLB新人賞大谷翔平はその3日後である、4月1日には、ピッチャーとして初登板を果たし、見事メジャーリーグ初登板初勝利を記録。また、その2日後には打者として出場し、初ホームランを放ち、日本だけではなく、全米を轟かせた。
MLB新人賞大谷翔平の超人伝説はここから始まった。
MLB新人賞大谷翔平がロサンゼルス・エンゼルスでの活躍
メジャー1年目の日本人プレーヤーは誰しもが苦しむ年。国が変われば環境が変わり、やはり適応するのにも時間がかかるとも言われているが、大谷翔平という男はそんな不安を見事に打ち崩した。
登板数 | 勝敗 | 防御率 |
---|---|---|
10 | 4勝2敗 | 3.31 |
出場数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|
104 | .285 | 22 | 61 |
大谷翔平はピッチャーでは右肘の故障によりシーズン途中から投手としての登板を断念せざるを得なかったが、それでも10試合登板、打者では114試合出場し22本のホームランを放ち、1年目から凄まじい活躍を魅せつけた。
大谷翔平の2018年シーズンの成績、4勝22本塁打という活躍は、アメリカでかつて野球の神様とも呼ばれたベーブ・ルースの再来と言われることとなった。
2018年シーズンはケガに苦しみながらも、この記録を残した大谷翔平は、来シーズン以降、さらなる進化を遂げ、日米を間違いなく盛り上げてくれるだろう。
大谷翔平MLB新人賞に輝く
2018年11月13日、全米野球記者協会による最優秀新人賞「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を大谷翔平が受賞。
大谷翔平の最優秀新人賞受賞は、日本人ではかつてのスーパースターであるイチロー以来、17年ぶりの快挙となりコメントを残した。
「アメリカに来て良かったなともちろん思いますし。ケガをしたことは良くなかったですし、悔しいなという思いもあるんですけど、その中でこういう賞をもらえたことは良かったなと思います」
MLB新人賞大谷翔平、24歳の若きスターはこれからも進化を続け、我々野球ファンにさらなる衝撃を与えてくれるでしょう。